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FSC Chain of Custody

FSC認証(CoC)とは:包装で使うための実務

FSC-CoC認証は、認証林由来の原材料が加工・流通の全過程で非認証材と分別管理されていることを第三者が認証する制度。包装にFSCラベルを付けるには、印刷・紙器加工を含むサプライチェーンの認証が前提になる。

制度の概要

CoC(Chain of Custody=管理の連鎖)認証は、FSC認証林から収穫された林産物が最終製品になるまでの加工・流通過程を対象とする認証です。認証製品の所有権を持つすべての組織——加工業者、製造業者、流通業者、印刷業者など——が対象となり、認証原材料が非認証のものと混ざらないよう分別・識別・記録されているかが審査されます。

原則として、認証林から生産された木材であっても、CoC認証を取得した組織でなければFSC製品として販売できません。認証には単独認証のほか、複数の小規模組織が共同で取得するグループ認証、同一組織の複数拠点をまとめるマルチサイト認証の形態があります。

包装・発注の実務でどう関わるか

紙器・紙袋・パッケージにFSCラベルを表示して流通させたい場合、用紙がFSC認証紙であるだけでは足りず、印刷会社や紙器加工会社など製造工程を担う事業者がCoC認証を保持している必要があります。発注時には、依頼先がCoC認証事業者かどうかが最初の確認点になります。

FSCの原材料区分にはFSC100%、FSCミックス、FSCリサイクルなどがあり、事業者側の管理方式にもトランスファー、パーセンテージ、クレジットの3方式があります。どのラベルを付けられるかは使用原材料と管理方式によって決まるため、仕様確定前に認証事業者へ確認するのが実務の基本です。

進め方・確認すべきこと

自社でラベル付き包装を販売・発注するだけであれば、CoC認証を持つ製造委託先を選定するルートが現実的です。ラベルの使用やロゴの販促利用にはFSCのルールに沿った承認手続きが必要になるため、勝手にマークを転用しないことが重要です。

認証の要否や表示の可否は個別の取引形態によって変わります。最終判断はFSCジャパンおよび認証機関(認証審査を行う第三者機関)への確認を推奨します。認証の種類・規格文書はFSCジャパンの公式サイトで公開されています。

誤解しやすい点・注意すべき点

  • 「FSC認証紙を使った」だけでは製品にFSCラベルを表示できない場合がある。ラベル表示にはサプライチェーン側のCoC認証が前提となる
  • FSCラベルには原材料区分による種類があり、任意のマークを選べるわけではない。表示の可否・種類は認証事業者経由で確認が必要
  • 認証マークの販促転用(自社サイトやカタログへの掲載など)にも承認手続きがある。無断使用は商標上の問題になり得る

一次ソース(出典)

更新日: 2026-08-09

Block
Environment & Regulation
Type
FSC Chain of Custody
Updated
2026-08-09

FAQ

よくある質問

FSC認証の紙で包装を作れば、FSCマークを付けられますか?

用紙が認証紙というだけでは不十分な場合があります。印刷・加工などの工程を担う事業者がCoC認証を保持し、規格に沿った管理・承認を経て初めてラベル表示が可能になります。発注前に委託先の認証有無を確認してください。

CoC認証はどんな会社が取得する必要がありますか?

FSC認証製品の所有権を持って加工・流通に関わる組織が対象です。包装分野では製紙会社だけでなく、印刷会社や紙器加工会社が該当します。小売のみで所有権の形態が異なる場合など、要否は個別に認証機関へ確認するのが確実です。

FSC認証の包装に切り替えるには何から始めればよいですか?

まずCoC認証を保持する印刷・加工会社を探し、希望するラベル区分が実現できるか仕様段階で相談することです。認証取得自体を検討する場合は、FSCジャパンの公開情報と認証機関への問い合わせから始めてください。

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