Offset Printing
オフセット印刷とは:仕組み・向く表現・限界
オフセット印刷とは、版から一度ゴムブランケットにインクを転写してから紙に印刷する平版印刷方式で、紙媒体の高精細な印刷全般に広く使われる。
仕組みと種類
オフセット印刷は、版に付いたインクを直接紙に転写するのではなく、一度ゴム製のブランケットに転写してから紙に押し付ける平版印刷方式である。「オフセット(間接転写)」の名の通り、版と紙が直接触れないため版の摩耗が少なく、安定した印刷品質を保ちやすい。
一般的にはCMYK(藍・紅・黄・墨)の掛け合わせでフルカラーを表現するが、特色インク(DICやPANTONEなどの指定色)を使うことで、より再現性の高い色表現も可能である。
向いている表現・使いどころ
高精細な写真や文字表現が必要なカタログ、パッケージ、紙器など、紙媒体全般で広く使われる印刷方式である。中ロットから大ロットまで比較的コストバランスよく対応できる点が特徴である。
特色を使った正確なブランドカラーの再現や、細かい文字の可読性が求められる場面にも向いている。
設計・入稿で気をつける点
版を作る工程があるため、極端な小ロットでは版代の負担が相対的に大きくなる。CMYKの掛け合わせで再現できる色域には限界があり、鮮やかな蛍光色や一部の特色は掛け合わせでは再現しにくい。
特色を正確に指定したい場合は、DICやPANTONEなどの色見本帳を用いた指定が望ましい。用紙の質によっても発色の見え方が変わるため、初回は色校正での確認が推奨される。
向かないケース
- 極めて小さいロットや一点物の印刷では、版代の負担が製品単価に対して相対的に大きくなりやすい。
- CMYKの掛け合わせでは再現しづらい鮮やかな蛍光色やごく特殊な特色表現には、別途の特色インクや他の印刷方式の検討が必要になる。
- 頻繁にデザインを差し替えるバリアブル印刷(個別データの差し替え)には、版を使う方式である以上向いていない。
用語辞典: 特色
更新日: 2026-08-09
- Block
- Finishing & Converting
- Type
- Offset Printing
- Updated
- 2026-08-09
FAQ
よくある質問
オフセット印刷は小ロットでも対応できますか
対応は可能だが版代がかかるため、ロットが小さいほど単価は上がりやすい。小ロットや試作段階ではオンデマンド印刷との比較検討をすすめる。
特色(DIC・PANTONE)の指定はどのようにしますか
色見本帳の番号を指定することで、CMYKの掛け合わせよりも再現性の高い色印刷が可能になる。ブランドカラーを正確に統一したい場合に用いられる。
紙質によって色の見え方は変わりますか
変わることがある。特に光沢紙とマット紙では同じインクでも発色の印象が異なるため、初回発注時は実紙での色校正確認が望ましい。