Hariko (Rigid Box)
張り箱(貼函)とは:仕組み・向く表現・限界
張り箱(貼函)とは、芯となる板紙を化粧紙で包み込んで作る箱で、型抜きによる貼箱とは異なる工程を持つ剛性の高い化粧箱である。
仕組みと種類
張り箱(貼函)は、厚みのある板紙(チップボールなど)を箱の形に組み立て、その表面を化粧紙や布などで包み込んで仕上げる箱である。トムソン型で一枚の紙から展開図を打ち抜くタイプの紙器とは異なり、芯材と化粧材を別々に用意して貼り合わせる工程を持つ。
芯材の厚みや化粧材の種類を自由に組み合わせられるため、剛性や質感の設計自由度が高い一方、工程数が多く手作業の比重が大きい加工でもある。
向いている表現・使いどころ
高級感を求められるギフトボックスや、繰り返し使われることを想定した収納箱、宝飾品や記念品のパッケージなど、剛性と質感の両方が求められる場面で選ばれることが多い。
化粧紙の種類や貼り方によって、和紙のような風合いから布地に近い質感まで幅広い表現が可能で、ブランドの世界観を箱そのもので表現したい場合に適している。
設計・入稿で気をつける点
工程に手作業の要素が多いため、トムソン抜きの貼箱に比べてコストと納期がかかる傾向がある。角の処理精度によって見た目の印象が大きく変わるため、サンプルでの確認が重要である。
化粧紙の柄合わせや継ぎ目の位置は、量産時に個体差が出やすい部分でもあるため、許容範囲について事前にすり合わせておくことが望ましい。
向かないケース
- 手作業の工程が多いため、短納期や大ロットで低コストを重視する案件には、他の紙器の作り方の方が適している場合が多い。
- 頻繁に仕様変更が生じる開発段階の試作には、工程数の多さがネックになりコストと時間がかさみやすい。
- 極めて薄型・軽量な箱を求める用途には、芯材の厚みが前提となる張り箱の構造は過剰になりやすい。
更新日: 2026-08-09
- Block
- Finishing & Converting
- Type
- Hariko (Rigid Box)
- Updated
- 2026-08-09
FAQ
よくある質問
張り箱と貼箱(トムソン抜きの箱)はどう違いますか
張り箱は芯材と化粧材を別々に貼り合わせて作る箱、貼箱は一枚の紙から型抜きした展開図を組み立てる箱を指すことが多く、工程やコスト構造が異なる。呼称は会社によって幅がある。
張り箱は小ロットでも作れますか
対応可能な場合が多いが、手作業の工程が多いため、ロットが小さくても一定の工数がかかり単価は高めになりやすい。
化粧紙の種類はどのくらい選べますか
和紙調、布地調など幅広い選択肢があることが多いが、在庫状況や対応可否は仕入先や案件により異なるため事前確認をすすめる。