Paper Selection
紙質の選び方(未晒・晒・コート紙ほか)
ショッパーの紙質選びとは、未晒(茶色系)・晒(白色系)・コート紙など紙の種類と厚みを、強度と質感、印刷表現の相性から選び分ける工程である。
紙の系統と色味
紙は大きく、パルプを漂白していない未晒(茶色系のクラフト紙)と、漂白した晒(白色系の紙)に分かれる。未晒は素朴で自然な印象を与えやすく、晒は印刷インクの発色を鮮やかに見せやすい傾向がある。
コート紙は表面に塗工が施され、なめらかで光沢のある質感を持つ。写真やグラデーションを含む印刷を鮮明に見せたい場合に選ばれることが多いが、未晒紙のような素朴な質感は出しにくい。
厚みと強度
紙の厚みは坪量(単位面積あたりの重さ)で表されることが多く、厚みが増すほど強度は高まる傾向にあるが、その分重量も増し、コストにも影響する。商品の重さと持ち運びの想定頻度から適切な厚みを検討する必要がある。
同じ厚みでも紙の種類によって強度の出方は異なるため、厚みの数値だけでなく実際のサンプルでの強度確認が望ましい。特に持ち手の取り付け部には局所的な負荷がかかるため、本体全体の厚みとは別に補強の要否も検討すべきである。
印刷・加工との相性
未晒紙のように表面に凹凸がある紙は、箔押しなど密着を要する加工との相性に注意が必要な場合がある。一方でコート紙は表面が滑らかなため、多くの加工と組み合わせやすい傾向にある。
紙の色そのものがベースになるデザインでは、印刷インクの発色が紙色の影響を受けるため、白い紙を前提にした色校正だけでなく、実際に使う紙での確認が推奨される。
向かない仕様・ケース
- 表面に強い光沢や高精細な写真表現を求めるデザインには、未晒紙のような素朴な質感の紙は狙いと合わない場合がある。
- 表面に凹凸のある紙は、密着を要する箔押しなどの加工との組み合わせで事前のテストが欠かせず、確認なしの本番発注には向かない。
更新日: 2026-08-09
- Block
- The Shopper Guide
- Type
- Paper Selection
- Updated
- 2026-08-09
FAQ
よくある質問
未晒紙と晒紙はどちらが環境に配慮した紙ですか
漂白工程の有無という違いはあるが、それだけで環境負荷の優劣が決まるわけではない。再生紙比率やFSC認証の有無など、他の要素も含めて確認することが望ましい。
紙の厚みはどう決めればよいですか
商品の重さと持ち運びの想定頻度をもとに検討する。厚みを上げるほど強度は増す傾向にあるが、重量とコストも増えるためバランスを見て決める必要がある。
紙の色によって印刷の発色は変わりますか
変わることがある。特に未晒紙のような色付きの紙では、白い紙を前提にした色校正と実際の仕上がりに差が出る場合があるため、実紙での確認が望ましい。