PP Lamination
PP貼り(グロス・マット)とは:仕組み・向く表現・限界
PP貼りとは、ポリプロピレンフィルムを紙の表面に貼り合わせて耐久性や質感を高める加工で、光沢のグロスと艶消しのマットに大別される。
仕組みと種類
PP貼り(ラミネート)は、印刷した紙の表面にポリプロピレン製の薄いフィルムを熱や接着剤で貼り合わせる加工である。フィルムの種類により、光沢のあるグロスPPと、艶を抑えたマットPPに大別され、同じ印刷でも仕上がりの印象が大きく変わる。
表面にフィルムの層ができることで、紙単体よりも耐水性や耐摩耗性が向上する。近年は環境配慮の観点から、フィルムの薄膜化やニス仕上げへの置き換えを検討する動きもあり、用途に応じた選択肢が広がっている。
向いている表現・使いどころ
頻繁に手に取られるカタログや紙袋の表紙、水回りで使われる包材など、耐久性や耐水性を求める場面で選ばれることが多い。マットPPは落ち着いた質感を出しやすく、グロスPPは発色を際立たせたい印刷物に向いている。
手触りの質感自体をブランド体験の一部としたい場合にも使われる。指紋がつきにくい特殊なマットフィルムなど、用途に応じた種類も存在する。
設計・入稿で気をつける点
折り曲げる部分にはフィルムの白化(クラック)が出やすいため、折り筋の位置と方向をあらかじめ検討しておくことが望ましい。特に濃い色のベタ面では白化が目立ちやすい。
印刷インクとフィルムの相性によって密着不良が起きる場合があるため、初回発注時はサンプルでの確認が望ましい。リサイクルの観点から紙とフィルムの分離のしやすさが求められる用途では、事前に資材選定を相談する必要がある。
向かないケース
- 短期間に頻繁に折り曲げる用途では、折り筋にフィルムの白化(クラック)が出やすく、見た目を損ねる場合がある。
- プラスチックフィルムの使用そのものを避けたい環境配慮の方針がある場合は、PP貼り自体が選択肢から外れることになる。
- 極端に濃い黒ベタなど特定のインクとフィルムの組み合わせでは、色ムラや密着不良が目立ちやすい場合がある。
更新日: 2026-08-09
- Block
- Finishing & Converting
- Type
- PP Lamination
- Updated
- 2026-08-09
FAQ
よくある質問
グロスとマット、どちらを選べばよいですか
発色を鮮やかに見せたい場合はグロス、落ち着いた質感や指紋の目立ちにくさを重視する場合はマットが選ばれる傾向にある。用途とブランドの印象を踏まえて検討するとよい。
PP貼りは環境に配慮した紙製品でも使えますか
使用は可能だが、フィルムが付くことで紙とプラスチックの分離が必要になる場合がある。環境配慮の方針がある場合は事前に資材選定を相談することをすすめる。
PP貼りをすると印刷の色は変わりますか
フィルムの種類によって発色の見え方が変わることがある。特にマットPPは色味が落ち着いて見える傾向があるため、事前に色校正での確認が望ましい。