Aluminum Vapor Deposition
アルミ蒸着とは:仕組み・向く表現・限界
アルミ蒸着とは、真空中でアルミニウムを気化させフィルムや紙の表面に薄膜として付着させ、鏡面のような金属光沢や遮光性を与える加工である。
仕組みと種類
アルミ蒸着は、真空状態の中でアルミニウムを加熱して気化させ、フィルムや紙の表面にごく薄い金属膜として付着させる加工である。箔押しのように部分的に貼るのではなく、面全体に均一な金属光沢を持たせられる点が特徴である。
蒸着したフィルムをそのまま使う場合と、蒸着面の上にさらに印刷やニスを重ねて質感を調整する場合があり、光の反射の強さは仕上げ方によって変わる。
向いている表現・使いどころ
鏡面に近い金属光沢で高級感を演出したいパッケージや、光や紫外線を遮る遮光性が求められる包材で使われることが多い。菓子やコーヒーなど、光による品質変化を防ぎたい商品の包材にも採用される。
面全体を金属光沢にしたい場合は、部分的な光沢を出す箔押しよりもアルミ蒸着の方が適していることが多い。
設計・入稿で気をつける点
蒸着面には印刷インクが密着しにくい場合があり、印刷を重ねる際は専用のインクや前処理が必要になることがある。蒸着面は傷がつきやすく、擦れによって光沢が損なわれる場合があるため取り扱いに注意が必要である。
リサイクルの区分において、金属膜が付いた紙やフィルムは通常の紙や単一素材のフィルムとは異なる扱いになる場合があるため、環境配慮の方針がある場合は事前に資材選定を相談する必要がある。
向かないケース
- 蒸着面に直接濃い印刷を重ねたい場合、インクの密着が不安定になりやすく、事前のテスト印刷が欠かせない。
- 頻繁に擦れる用途(持ち運びの多い袋の外側など)では、蒸着面の傷や光沢の劣化が目立ちやすい。
- 紙・単一素材へのリサイクルを重視する方針がある場合は、金属膜が付くことで分別の扱いが変わるため、資材選定の段階で確認が必要である。
更新日: 2026-08-09
- Block
- Finishing & Converting
- Type
- Aluminum Vapor Deposition
- Updated
- 2026-08-09
FAQ
よくある質問
アルミ蒸着と箔押しはどう違いますか
箔押しはロゴや文字など部分的な装飾に向き、アルミ蒸着は面全体に均一な金属光沢や遮光性を持たせる加工である。目的とする面積や機能によって使い分けられる。
蒸着した面に印刷はできますか
可能な場合が多いが、通常の紙に比べてインクの密着が不安定になりやすいため、専用インクや前処理の検討、事前のテスト印刷が望ましい。
アルミ蒸着はリサイクルできますか
金属膜が付くため、通常の紙やプラスチック単体とは分別の扱いが異なる場合がある。環境配慮を重視する場合は事前に資材選定を相談することをすすめる。