Bag Bottom Failure
紙袋の底が抜ける:原因の切り分けと対処
紙袋の底が抜ける原因は、底部の接着方式の不具合、紙厚と内容物重量のミスマッチ、底の構造(角底・平底)の選定違いに大別される。
症状の見分け方
底が抜ける現象は、糊の接着面で剥がれているのか、紙自体が裂けているのかで原因が変わる。糊面がきれいに分離している場合は接着不良、紙の繊維がむしれている場合は紙の強度不足や角への荷重集中が疑われる。
底の四隅から破れている場合と中央から破れている場合でも傾向は異なり、四隅からの破れは構造上の角の弱さ、中央からの破れは紙厚不足や内容物の突起物が関係していることが多い。破断箇所を写真で記録し傾向を見ることが切り分けの手がかりになる。
考えられる原因
紙袋の底は、角底(マチのある箱型の底)と平底(単純に折り込む底)で構造が異なり、想定する内容物の重さや形状に対して底の構造が適していない場合、荷重が特定の箇所に集中しやすい。
糊の塗布量や貼り合わせ時の圧着が不十分だと、時間の経過とともに接着面が徐々に剥離することがある。また紙自体の坪量(紙の重さの単位、面積あたりの重量)が内容物に対して不足している場合も、底の破断につながりやすい。
対処と再発防止
発生した分については、破断が糊面か紙の繊維かを確認し、同一ロットの他の袋についても抜き取りで底の状態を点検することが望ましい。
次回発注時は内容物の重さと形状(角があるか、液体かなど)を具体的に伝え、底の構造と紙厚を仕様として確認する。量産前に現物に近い重さでの底面テストを行うサンプル確認も再発防止に有効である。
この対処で直らないケース
- 底ではなく持ち手や側面の接着が先に破れているケースは、別の固定箇所の問題であり、底の補強だけでは解決しない。
- 保管環境が高湿だった、あるいは長期間の保管で紙自体が劣化していた場合、底の仕様変更だけでは再発を防げないことがある。
- 内容物の重さや形状が紙袋という資材の許容範囲を超えている場合は、底の構造変更では対応しきれず、資材そのものの見直しが必要になることがある。
用語辞典: マチ
更新日: 2026-08-09
- Block
- Troubleshooting
- Type
- Bag Bottom Failure
- Updated
- 2026-08-09
FAQ
よくある質問
角底と平底はどちらが強いですか
一概にどちらが強いとは言えず、内容物の形状や重さ、持ち方によって適した構造が異なる。想定する使い方を伝えたうえで底の構造を選ぶことをすすめる。
底が抜けたのはどの工程の問題ですか
糊の接着状態、紙厚、底の構造選定、内容物の重さなど複数の要因が関係することが多く、破断箇所の状態を確認しないと切り分けは難しい。
紙を厚くすれば底は抜けなくなりますか
紙厚を上げることは対策の一つだが、底の構造や接着方法が適していなければ根本的な解決にならない場合がある。総合的な見直しが望ましい。