JAPAN WRAPPING PROJECT株式会社タナカ産業 刷新診断をはじめる

Foil Rub-Off

箔押しの箔が擦れて落ちる:原因の切り分けと対処

箔が擦れて落ちる原因は、箔の転写不良(密着不足)、紙・素材と箔の相性、輸送や陳列時の摩擦条件のいずれかに大別され、剥がれ方で見分けられる。

症状の見分け方

箔が擦れて落ちる現象は、箔全体が薄く曇ったように見えるのか、部分的に剥げて下地の紙色が見えるのかで原因の見当がつく。全体的な曇りは表面の細かい摩耗、部分的な剥げは密着不良や素材との相性が疑われる。

新品時からすでに剥げがある場合と、使用・輸送を経てから剥げが目立ち始めた場合とでも原因は異なる。前者は転写工程での密着不足、後者は摩擦条件や保管環境が関係している可能性が高い。

考えられる原因

箔押しは熱と圧力(またはUV接着剤)で箔を紙面に転写する加工であり、圧力や温度、版と紙の当たり具合が適切でないと箔の密着が甘くなり、後から摩擦で剥がれやすくなる。

マットPPやエンボスなど凹凸のある表面に箔を重ねる場合、平滑な面に比べて密着が難しく擦れに弱くなる傾向がある。また輸送時に箔押し面同士がこすれ合う梱包方法や、頻繁に触れられる位置にある場合も摩耗が進みやすい。

対処と再発防止

発生した分については、剥げが全面的か部分的か、下地素材との組み合わせを確認し、同一ロットでの発生傾向を抜き取りで点検することが望ましい。

次回発注時は、箔を重ねる素材(マットPPかグロスPPか、コート紙かクラフト紙か)を伝えたうえで密着性を確認し、量産前に実際の輸送・陳列条件に近い摩擦テストのサンプル確認を行うことが再発防止につながる。

この対処で直らないケース

  • 箔以外の印刷面(インクや特色)まで色あせや剥がれが見られる場合は、箔単体の問題ではなく印刷全体の耐摩耗性の見直しが必要になる。
  • 保管や陳列の環境が高湿・高温であった場合、箔の密着以前に接着剤自体が劣化していることがあり、密着条件の調整だけでは再発を防げない。
  • 極端に凹凸の強い特殊紙や粗い表面の素材に箔を押す場合、構造上どうしても密着が不安定になりやすく、素材選定自体の見直しが必要になることがある。

用語辞典: 箔押し

更新日: 2026-08-09

Block
Troubleshooting
Type
Foil Rub-Off
Updated
2026-08-09

FAQ

よくある質問

箔押しは経年で自然に剥げるものですか

適切に密着していれば通常の取り扱いで大きく剥げることは少ないが、摩擦や湿気の多い環境では劣化が進みやすい。保管・陳列条件も影響することを踏まえておくとよい。

マットPPには箔押しできませんか

できるが、平滑な面に比べて密着の難易度が上がるため、事前にサンプルで密着性を確認することをすすめる。

箔が擦れたのは箔の品質が悪いのですか

箔自体の品質だけでなく、転写時の圧力・温度、下地素材との相性、輸送や陳列の摩擦条件など複数の要因が関わることが多い。剥げ方の状態を確認したうえで切り分けることが望ましい。

Consultation

包装の刷新は、現状の棚卸しから始まります。7問の無料診断で、いまの立ち位置と進め方をご提示します。

無料の刷新診断をはじめる