Color Inconsistency
色が前回と違う:原因の切り分けと対処
前回と色が違う原因は、色校正の基準の有無、印刷条件(用紙・機械・インクロット)の違い、特色かプロセスカラーかの違いに大別され、差の出方で見分けられる。
症状の見分け方
色の違いは、全体的にトーンが変わって見えるのか、特定の色だけがずれているのかで原因の見当がつく。全体的な違いは用紙や印刷条件全体の差、特定色のみのずれは特色の調合や版の状態が関係していることが多い。
前回の実物サンプルと並べて比較できるかどうかも重要である。基準となる色見本(色校正紙や現物)がない状態での「前回と違う」という指摘は記憶や画面表示との比較になりやすく、切り分けが難しくなる。
考えられる原因
印刷は同じデザインデータでも、使用する用紙の白色度や表面の質感、印刷機の状態、インクのロットによって発色が変わることがある。特に特色(CMYKの掛け合わせでなく単独で調合するインク)は調合のたびに微妙な差が出やすい。
前回発注時に色校正(本印刷前に実際の紙・インクで色を確認する工程)を行っていたかどうかも影響する。色校正なしで進めた場合、画面上の色イメージと実際の仕上がりに差が生じやすく、それが「前回と違う」という印象につながることがある。
対処と再発防止
発生した分については、前回の現物サンプルと今回の印刷物を並べて比較し、違いが全体的か部分的かを確認することが望ましい。可能であれば色校正紙や色見本が残っていないか確認する。
次回発注時は、前回の現物サンプルを色基準として提出し、本印刷前に色校正を行う工程を入れることで差異を事前に確認できる。特色を使う場合は色番号や調合データを記録として残しておくことも再発防止に有効である。
この対処で直らないケース
- 用紙の銘柄やロットそのものを変更した場合、印刷条件を揃えても発色が変わることがあり、色校正だけでは完全な一致を保証できない場合がある。
- モニターや印刷物の閲覧環境(照明の色温度など)によって見え方が変わることがあり、色の違いに見える現象が実際の印刷差ではないこともある。
- 経年劣化や紫外線による色あせが前回品に生じている場合、比較対象自体が変化しているため単純な比較では正確な切り分けが難しい。
更新日: 2026-08-09
- Block
- Troubleshooting
- Type
- Color Inconsistency
- Updated
- 2026-08-09
FAQ
よくある質問
色校正をすれば色は完全に一致しますか
色校正は差異を事前に確認し近づけるための工程であり、用紙や印刷条件が変わると完全な一致を保証するものではない。基準となる色校正紙を保管しておくことが望ましい。
特色とプロセスカラーはどちらが色が安定しますか
特色は単独で調合するため色の狙いは明確だが調合ロットによる微差が出ることがあり、プロセスカラーはCMYKの掛け合わせのため印刷条件の影響を受けやすい。どちらも色校正での確認が有効である。
前回のデータをそのまま使えば同じ色になりますか
デザインデータが同じでも、用紙・機械・インクロットなどの条件が変わると発色が変わることがある。前回の現物サンプルを基準として比較することをすすめる。