Washoku Color Selection
和色の選定:配色で伝える季節感と格式
和色は、日本で古くから用いられてきた色名とその配色の体系で、色の組み合わせによって季節感や格式、贈り物の目的を表現する選定の指針となる。
和色とは何か
和色は、藍・紅・萌黄・鈍色(にびいろ)など、日本で古くから使われてきた色名とその配色の体系を指す言葉で、多くは自然の景色や植物、染料の名前に由来するとされる。単なる色相の名前にとどまらず、季節感や身分・格式と結びつけて使われてきた歴史を持つとされる。
同じ「赤系」の色でも、緋色・朱色・紅色・臙脂色(えんじいろ)など細かく名付けられており、色の濃淡やわずかな違いによって呼び分けられてきた点が、和色の体系の特徴といえる。
パッケージ・ブランドカラーへの応用
和色を選ぶ際は、単に見た目の美しさだけでなく、その色が持つ季節感(例:萌黄は新緑の季節を連想させるなど)や、慶弔どちらの文脈で使われやすい色かを踏まえて選定すると、意匠全体の一貫性を保ちやすい。
ブランドカラーとして和色を採用する場合、色名の由来や来歴を商品説明に添えることで、単色の指定にはない物語性を持たせられる点も、和色を選ぶ実務上の利点として挙げられる。
配色の考え方
伝統的な配色の考え方として、季節の移ろいを重ねる「重色目(かさねいろめ)」のように、複数の和色を組み合わせて情景を表現する手法があり、贈答パッケージの配色設計でも、単色ではなく2〜3色の和色を組み合わせる構成が用いられることがある。
配色を組む際は、慶事に多く使われる色(紅・金など)と弔事に多く使われる色(白・黒・鈍色など)の傾向を踏まえたうえで、贈る場面にふさわしい色の組み合わせを選ぶことが実務上重要になる。
使い方を誤りやすいケース
- 色名の由来や来歴を紹介する際、史実として確定していない伝承的な由来まで断定的な事実として説明することは避け、「〜とされる」など出典・確度に応じた表現を用いる必要がある。
- 慶事・弔事で色の使われ方の傾向が異なるため、和色の美しさだけを基準に選ぶと、場面にそぐわない配色になる場合がある(例:鈍色や墨色を華やかな祝い事の主色にするなど)。
- 和色の名称・定義は資料によって色味の幅に違いがある場合があるため、印刷再現時にはCMYKやPantone等の具体的な色指定に落とし込み、名称だけで色を確定させないことが実務上必要である。
更新日: 2026-08-09
- Block
- Japanese Aesthetics
- Type
- Washoku Color Selection
- Updated
- 2026-08-09
FAQ
よくある質問
和色とはどんな色のことですか?
藍・紅・萌黄・鈍色など、日本で古くから使われてきた色名とその配色の体系を指し、多くは自然の景色や植物、染料の名前に由来するとされる。
和色を選ぶときのポイントは何ですか?
色の美しさだけでなく、その色が持つ季節感や、慶弔どちらの文脈で使われやすい色かを踏まえて選ぶと、パッケージ全体の一貫性を保ちやすいとされる。
和色の名前だけで正確な色を指定できますか?
色名は資料によって色味の幅に違いがある場合があるため、印刷での再現時にはCMYKやPantoneなど具体的な色指定に落とし込むことが実務上望ましい。