Unbleached Kraft
未晒クラフトとは:晒クラフトとの違いと選定基準
未晒クラフトは、クラフトパルプを漂白せずに抄造した茶褐色の包装用紙で、強い繊維感とナチュラルな見た目を持ち、素朴さを伝えたい資材選定で選ばれることが多い包装用紙である。
性質と見た目の特徴
未晒クラフトは針葉樹や広葉樹から得たクラフトパルプを漂白工程にかけずに紙に仕上げたもので、パルプ本来の色合いが残るため、茶褐色から黄褐色の落ち着いた発色になる。表面はやや粗い繊維感があり、光沢を抑えたマットな質感が特徴で、印刷よりも紙そのものの表情を活かす包装に向く。
漂白工程を経ないことで紙質はしっかりとした腰と強度を保ちやすく、手に取った際に紙袋や包装紙特有の「クラフト感」を感じさせる。ロットや抄造条件により色味に幅が出やすい点は、天然素材ゆえの個性として捉えられることが多い。
比較:近い素材とどう違うか
最も近い素材は晒クラフトで、両者はパルプの種類は共通しながら漂白の有無で色と印象が大きく異なる。未晒クラフトは茶系の自然な色味を活かす一方、晒クラフトは白色地を活かした鮮やかな印刷表現に向くため、ブランドの世界観に応じて選び分けられる。
また片艶クラフトとは仕上げ工程が異なり、片艶クラフトは片面に光沢加工を施すのに対し、未晒クラフトは基本的に両面ともマットな質感を保つ点で区別される。
どんなブランド・用途に向くか
ナチュラル・オーガニック・クラフト感を訴求したい食品や雑貨のブランドで、包装資材そのものの素材感を見せたい場合に選ばれやすい。無地でも表情のある紙のため、シンプルなロゴ配置だけでも包装全体に個性を出しやすい。
一方で、繊細な色再現や写真調のグラフィックを高精細に見せたい印刷物には、地色の影響を受けやすいため不向きとされる場合がある。
比較:未晒クラフトと晒クラフト
| 観点 | 未晒クラフト | 晒クラフト |
|---|---|---|
| 色・印象 | 茶褐色で素朴・ナチュラル | 白色で清潔・明るい |
| 印刷の発色 | 地色の影響を受け沈みやすい | 白地により比較的鮮やかに出やすい |
| 向く用途 | オーガニック・クラフト感訴求の包装 | 写真や色再現を重視する印刷物 |
向かないケース
- 写真やグラデーションなど繊細な色再現を求める印刷物には、地色の影響で色が沈みやすく不向きとされる
- 高級感として白さや均一な発色を前面に出したいブランドには適さない場合がある
- 抄造ロットにより色味に個体差が出やすいため、色合わせの厳密さを求める用途には注意が必要
更新日: 2026-08-09
- Block
- Materials
- Type
- Unbleached Kraft
- Updated
- 2026-08-09
FAQ
よくある質問
未晒クラフトと晒クラフトはどちらが安いですか?
価格は抄造メーカーや発注量によって変動するため一概には言えず、本記事では価格の断定は行わない。選定の際は取引先の見積もりを確認することが望ましい。
未晒クラフトは食品包装に使えますか?
食品用途での使用可否は接触する食品の種類や規格、各種衛生基準への適合性によって異なるため、個別に製紙メーカーや専門家へ確認することが推奨される。
未晒クラフトに白い印刷はできますか?
白インキを用いた印刷自体は可能だが、地色が茶褐色であるため発色は白紙に印刷した場合と異なる見え方になる点をあらかじめ確認しておくとよい。