Nonwoven Fabric (Spunbond)
不織布(スパンボンド)とは:紙・フィルムとの違い
不織布は、繊維を織らずに絡み合わせてシート状にした資材で、紙よりも耐水性・耐久性に優れる袋や副資材に使われる。
性質と見た目の特徴
不織布は、合成繊維などを織らずに熱や機械的な力で絡み合わせてシート状に成形した資材で、代表的な製法の一つにスパンボンド方式がある。紙のような繊維の抄造とは異なり、繊維同士の絡み合いや融着によって強度を持たせている点が特徴である。
紙に比べて水に強く、引き裂きにも強い傾向があるとされ、繰り返し使用を前提とした袋やバッグにも用いられる。厚みや目付、色によって多様な製品展開がある。
比較:近い素材とどう違うか
未晒クラフトや晒クラフトのような紙とは素材の成り立ちが根本的に異なり、紙が植物繊維を漉いて作られるのに対し、不織布は合成繊維(または一部天然繊維)を絡み合わせて作られるため、耐水性や耐久性の傾向が異なる。
PE・OPP・CPPのようなフィルム素材とは、どちらも合成樹脂由来である場合が多い点で近いが、フィルムが連続した膜状であるのに対し、不織布は繊維が絡み合った通気性のあるシートである点で構造が異なる。
どんなブランド・用途に向くか
繰り返し使用を想定したエコバッグ、ラッピングバッグ、簡易的な保護材など、紙よりも耐水性・耐久性を求める資材に向く。印刷を施してブランドの販促物として使われることも多い。
高精細な写真印刷や、紙特有の質感を活かしたい包装には、繊維の粗さの面で不向きとされる場合がある。
比較:不織布と未晒クラフト
| 観点 | 不織布 | 未晒クラフト |
|---|---|---|
| 成り立ち | 繊維を絡み合わせたシート | 植物繊維を抄造した紙 |
| 耐水性 | 比較的高いとされる | 水に弱く濡れると強度が落ちやすい |
| 向く用途 | 繰り返し使用するバッグ・保護材 | 一度限りの包装・ラッピング |
向かないケース
- 高精細な写真印刷や紙特有の質感を活かしたい包装には繊維の粗さの面で不向きとされる場合がある
- 可燃ごみ・古紙リサイクルの区分が紙と異なるため、廃棄区分の案内が必要になる
- 製品によって原料(ポリプロピレン等)が異なり、耐熱性や耐薬品性の要件がある場合は個別確認が必要
更新日: 2026-08-09
- Block
- Materials
- Type
- Nonwoven Fabric (Spunbond)
- Updated
- 2026-08-09
FAQ
よくある質問
不織布バッグは何度も使えますか?
繰り返し使用を想定した設計・厚みの製品も多いが、耐久性は目付や厚みによって異なるため、想定使用回数に応じたグレード選定が推奨される。
不織布は紙に比べて環境負荷が低いですか?
原料や製造工程が異なるため、環境負荷の大小を一概に断定することはできず、比較する場合は用途・使用回数を踏まえたうえで個別に検討する必要がある。
不織布は生分解しますか?
一般的なポリプロピレン系の不織布は自然分解しにくいとされ、生分解性を訴求する場合は該当する認証・素材の使用実績を個別に確認する必要がある。