Inner Packaging Design
内装(薄紙・緩衝材)の設計:本体を守りながら見せ方を作る
内装の設計とは、薄紙・緩衝材・仕切りなど箱や袋の内部に使う資材の種類・色・配置を、保護機能と開封時の見え方の両面から検討する設計行為である。
考え方の軸
内装材は本来、輸送中の衝撃や擦れから商品を守るための機能資材だが、蓋を開けた瞬間に最初に視界に入る要素でもある。保護機能と見た目の印象という二つの役割を、同じ資材で同時に満たそうとする点に内装設計の難しさがある。
内装の色や質感を商品や外箱と揃えることで、開封の各段階で一貫した印象を保ちやすくなる一方、統一を優先しすぎると保護性能や作業効率が犠牲になる場合があり、両立点を見極める必要がある。
設計の具体的な観点
具体的には、薄紙で包むか緩衝材で囲むか、仕切りを設けて複数個を整列させるか、といった構造の選択肢がある。商品の形状や重量、割れやすさなど物理的な性質によって、適した内装の方式は変わる。
色や柄を持つ内装材を使う場合、印刷や染色の工程が加わりコストに影響することがある。無地の資材でも、折り方や重ね方の工夫だけで印象を変えられる場合もあり、必ずしも装飾を増やすことだけが選択肢ではない。
発注・仕様に落とすときのポイント
発注時は、想定される輸送条件(配送か手渡しか、距離や取り扱いの粗さ)を踏まえ、保護性能として最低限必要な内装量をまず確定し、そのうえで見せ方の調整を検討する順序が望ましい。
内装材の量は資材コストと廃棄物の量に直結するため、演出目的で必要以上に増やしていないか、発注前に用途に対して過不足がないか確認することが望ましい。
向かないケース
- 輸送中の破損リスクが高い商品では、見た目の統一感よりも緩衝性能を優先した資材選定が必要であり、装飾性を理由に緩衝材を減らすべきではない。
- 内装材を増やすほど廃棄物とコストが増えるため、環境配慮を重視する方針がある場合は、演出目的の内装を最小限にとどめる判断が必要になる。
- 店頭什器などで中身が一目で分かることが求められる商品では、薄紙で全体を覆う設計はかえって不便になり、視認性を優先した簡素な内装の方が適する場合がある。
更新日: 2026-08-09
- Block
- Unboxing Design
- Type
- Inner Packaging Design
- Updated
- 2026-08-09
FAQ
よくある質問
内装材は保護目的と装飾目的、どちらを優先すべきですか
輸送条件によって商品が受ける衝撃や擦れのリスクを先に把握し、保護に必要な最低限の内装量を確保したうえで、見せ方の調整を検討する順序が望ましい。
色付きの内装材は費用が上がりますか
印刷や染色の工程が加わる場合はコストが増える傾向がある。無地の資材の折り方や重ね方だけで印象を変える方法もあるため、予算に応じた比較検討をすすめる。
内装材を減らすと商品にダメージが出やすくなりますか
商品の形状や重量、輸送条件によって必要な緩衝量は異なる。減らす場合は、実際の輸送条件を想定したテストでの確認が望ましい。