エコマークとは — ISO14024に則ったタイプI環境ラベル
エコマークは、生産から廃棄・リサイクルまでの商品のライフサイクル全体を通じて環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品を認定し、表示する制度です。国際規格ISO14024に則った第三者認証による「タイプI環境ラベル」であり、公益財団法人日本環境協会のエコマーク事務局が運営しています。事業者自身が独自の基準で表示する自己宣言型のラベルとは異なり、公平な立場の第三者が定めた基準と審査に基づく点が特徴です。
環境ラベルの3タイプと、エコマークの位置づけ
環境ラベルは国際規格上、大きく3つのタイプに整理されます。
- タイプI(ISO14024):第三者が基準を定め、審査して認定するラベル。エコマークはここに位置づけられます。
- タイプII(ISO14021):事業者自身が行う環境主張(自己宣言型)。
- タイプIII(ISO14025):環境負荷を定量データで開示する仕組み。
第三者が関与するタイプIは、表示の客観性・信頼性を示しやすいことから、パッケージや製品で環境配慮を伝える手段として活用されています。
認定基準 — 商品類型ごとに設定される
エコマークは、幅広い商品(物品・サービス)を対象に、商品の「類型」ごとに認定基準を設定・公表しています。認定基準案は基準審議の委員会で検討され、エコマークニュースやホームページで公表されたうえで、一定期間(おおむね30日間)一般から意見や提案を受け付けます。寄せられた意見を考慮して再度審議し、その結果にもとづいて日本環境協会が認定基準を制定します。基準は制度改定に応じて見直されるため、申請時には最新の商品類型と基準を確認することが前提になります。
取得の流れ — 4つのステップ
- 該当する商品類型を確認:自社の商品が現行の商品類型・認定基準の対象になっているかを確認します。
- 認定審査を申し込む:必要書類を揃え、エコマーク事務局へ認定審査を申請します。
- 審査を受ける:公平な立場の第三者で構成される審査委員会が基準への適合を審査します(月1回の審議)。
- 使用契約を結ぶ:認定後、日本環境協会と「エコマーク使用契約」を締結することで、マークを表示・使用できます。
費用の考え方
| 認定審査料 | 認定の可否を審査する際にかかる料金 |
|---|---|
| エコマーク使用料 | 認定後にマークを使用・表示する際にかかる料金 |
| 認定証発行料 | 認定証の発行にかかる料金 |
※料金は商品類型などによって異なります。具体的な金額は日本環境協会の料金規程が一次情報です。申請前に最新の規程をご確認ください。
包装での活用 — 容器包装分野の広がり
エコマークは食品・飲料の容器包装をはじめ、複数の商品分野で認定基準が整備されつつあります。近年は、再生材やバイオマス由来素材の配合をどう評価するかといった論点(マスバランス方式など)も含めて、容器包装関連の基準づくりが議論されています。パッケージにエコマークを表示できれば、生活者や取引先に環境配慮の姿勢を第三者の裏付けとともに伝える手がかりになります。森林由来の紙素材については、FSC認証やPEFC森林認証と組み合わせて考えると、包装全体の環境対応を整理しやすくなります。
よくある質問
エコマークとはどんな制度ですか?
エコマークは、商品のライフサイクル全体で環境負荷が少ないと認められた商品に表示できる、日本のタイプI環境ラベル制度です。ISO14024に則った第三者認証で、公益財団法人日本環境協会が運営しています。
エコマークは誰でも表示できますか?
表示できません。該当する商品類型の認定基準を満たし、審査委員会の認定を受けたうえで日本環境協会と使用契約を結んだ商品にのみ表示できます。
認定基準はどのように決まりますか?
商品の類型ごとに認定基準が設定されます。基準案は委員会の審議を経て公表され、30日間ほど一般からの意見を受け付けたうえで、その結果を反映して日本環境協会が制定します。
取得にはどんな費用がかかりますか?
認定審査料・エコマーク使用料・認定証発行料などが定められており、商品類型によって金額が異なります。具体的な金額は日本環境協会の料金規程でご確認ください。