バイオマスプラマークとは — 植物由来プラスチックの識別表示
バイオマスプラマークは、一般社団法人日本バイオプラスチック協会(JBPA)が運用する「バイオマスプラ識別表示制度」のマークです。とうもろこしやサトウキビなど植物由来の原料を使ったプラスチック製品のうち、協会が定める基準に適合したものに表示できます。化石資源の使用量を減らして地球温暖化の防止に役立てるという国の方針を背景に、2006年度から制度が運用されています。
バイオマスプラスチック度 — 25%以上が目安
この制度の中心となるのがバイオマスプラスチック度です。ポジティブリストに登録されたバイオマス由来の基幹高分子化合物に含まれる、バイオマス由来成分の割合を示すもので、おおむね25重量%以上であることが目安とされています。数字が大きいほど、製品に占める植物由来成分が多いことを表します。
測定は、協会が指定する測定法(ASTM D6866など)によってバイオベース炭素の含有率を求め、ISO規格などで定められた方法でバイオマスプラスチック度を算定します。使用する原料は、あらかじめポジティブリストに登録されていることが前提です。
認証区分 — 「バイオマスプラ」と「生分解性」
日本バイオプラスチック協会の識別表示制度には、大きく2つの系統があります。植物由来かどうかに着目したバイオマスプラの識別表示と、使用後に微生物によって分解される性質に着目した生分解性プラ(グリーンプラ)の識別表示です。両方の性質を備えた製品には「生分解性バイオマスプラ」として表示される区分もあります。目的が「再生可能な原料への転換」なのか「分解性」なのかで、選ぶマークが変わる点に注意が必要です。
バイオマスマークとの違い
| 運用団体 | バイオマスプラマーク:日本バイオプラスチック協会(JBPA)/バイオマスマーク:日本有機資源協会(JORA) |
|---|---|
| 対象素材 | プラマーク:プラスチック製品に特化/バイオマスマーク:紙・木材など生物由来資源全般 |
| 基準値の目安 | プラマーク:バイオマスプラスチック度25%以上/バイオマスマーク:バイオマス度10%以上 |
| 見分け方 | プラ包装・プラ成形品なら「プラマーク」、紙・複合素材なら「バイオマスマーク」が対象になりやすい |
※基準値・区分・測定条件は制度改定や運用により変わり得ます。最新の条件は運用団体にご確認ください。
プラ包装での使い方
プラスチックのフィルム袋、成形トレー、緩衝材などにバイオマスプラマークを活かすには、まず使用樹脂がポジティブリスト登録原料を含み、バイオマスプラスチック度の目安を満たすかを確認することが出発点になります。樹脂メーカーや成形メーカーがすでに識別表示の情報を持っているケースも多いため、素材選定の段階で供給元に相談すると準備が進めやすくなります。プラ削減が求められる場面でも、再生可能な原料への転換を示す根拠として活用できます。
よくある質問
バイオマスプラマークはどの団体が運用していますか?
一般社団法人日本バイオプラスチック協会(JBPA)がバイオマスプラ識別表示制度として運用しています。植物由来原料の積極的な活用を推進する国の方針を背景に、2006年度から制度が始まっています。
バイオマスプラスチック度の目安はどのくらいですか?
ポジティブリストに登録されたバイオマス由来の基幹高分子化合物に含まれるバイオマス由来成分が、おおむね25重量%以上であること(バイオマスプラスチック度25%以上)が目安とされています。
バイオマスプラスチック度はどう測定しますか?
協会が指定する測定法(ASTM D6866など)によりバイオベース炭素含有率を測定し、ISO規格などで定められた方法でバイオマスプラスチック度を算定します。使用する原料は、あらかじめポジティブリストへの登録が前提となります。
バイオマスマークとは何が違いますか?
バイオマスマーク(JORA)は紙・木材など生物由来資源全般の商品を対象とする幅広い目印で、バイオマス度の下限は10%です。一方、バイオマスプラマーク(JBPA)はプラスチック製品に特化した識別表示で、バイオマスプラスチック度25%以上が目安です。対象素材と運用団体、基準値が異なります。